レビュー
保険業界のDXの入門書。
2018年4月に出版された本だが、2021年9月現在言われている保険のデジタル化の方向性と、ほとんど同じことが述べられている。
そのため、3年遅れでも、保険業界のDXにあまり詳しくない方は必読。
またこの本ではコンサル的な思考法で保険業界について議論しているので、保険業界からコンサルに転職を考える方には、考え方の雰囲気がわかって良いかもしれない。
三年前に大手損保内定の友達にすすめられて買ったまま、読んでいなかったので読んでみた。
読んだ目的
- 保険業界のデジタル化の概要をつかみ、仕事に生かす。
学び
- 顧客体験起点、カスタマージャーニー起点への移行、施策推進の重要性
- 実行を支援する組織体制への視点
- 最終的な意思決定の部分は、専門家に頼りたいという顧客のインサイト
- デジタルを活用したバックエンドのオペレーション効率化の概要
などなど一般的なことを広くそれなりに知れる。
DXの業界にいる人にとっては、聞いたことのある話ばかりかもしれない。
ネクストアクション
- 各保険会社が提供するデジタル顧客体験を、実際に試してみる。
- 今後保険の将来的な方向性を説明するとき、この本で随所に出てくる要素分解は使えそうなので、見返して使ってみる。
メモ
「最後は人と相談して決めたい」「だれかに正当性を認めてもらいたい」というニーズが残る数少ないサービスの1つが保険だといえるだろう。
アジャイルは最終的には従来のウォーターフォールに比べ低コストを実現できる手法ではあるものの、開発過程ではこれまでにない柔軟性が必要となり、予算設定のプロセスにも影響を与えるなど、ガバナンスの問題も生じがちだ。
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