せっかく体育会でスポーツをやっているんだから、もっと強く力強い男になりたい。
そういう気持ちが日に日に積もっていたある日、ついに「ジムに通おう」という発想に至った。
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それまであまりジムに通おうと思ったことはなかった。
「ジムというのはお金と時間に余裕のある、“見せ筋”をつけたい人が行くところだ」という固定観念が強かったからだ。
しかしながら、自重トレーニングに限界を感じた私は、「より効率良く次のステップに進むにはジムにかようしかない」という気持ちに変わっていた。
ジムにいこうと決意してから、アンテナを張ってみると、どんなスポーツのアスリートもトレーニングの一環でジムを利用するし、パーソナルを付けなければ、月額1万円ほどでジムを利用できることが分かった。
そして、パーソナルを付けなくても、YouTubeにトレーニングの仕方を解説してくれる人が沢山いることも分かった。
当時は2015年だったから、「katochan」や初期の「kanekin fitness」ぐらいしか筋トレYouTuberがいなかったが、それでも初心者には十分すぎるHow Toが、それらのチャンネルにはあった。
年末の帰省が終わって、1月9日に20歳を迎えた次の日ぐらいに、「東急スポーツオアシス 武蔵小杉店」に入会した。
狙ったわけではなかったが、ジムを一人で契約するときは、20歳以上でなければならなかったようで、タイミングのピッタリさにびっくりしたことを覚えている。
そしていざ入会すると、チュートリアルとして、様々なマシンの使い方を教えてもらうことができた。
また、親切なメッキーさんという65歳ぐらいのイケイケのおじいちゃんが、フォームについて教えてくれた。
ジムでは指導行為は一応禁止だったが、そのおじいちゃんの指導は嬉しかったし、今でも覚えている。
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