ジムに通いはじめた時は、すべてが必死だった。
そもそも40kgのベンチプレスも命懸けだったし、スクワットも60kgなんか担いだら体が折れるかと思った。
バイセップスカールは、10kgのダンベルを扱うだけで手首が痛くなった。
ジムで筋トレをする時は、当時自分が聞き出していたEDMをかけて、男らしく頑張っている自分に酔いながら、必死で頑張っていた。
すべてが必死で、はじめての体験だった。
その頃からSNSで様々なフィットネス系インフルエンサーをフォローし、彼らが扱う重量に愕然とした。
スクワット160kg、ベンチプレス120kg。
もちろんボディビルやパワーリフティングの人からすれば当たり前すぎる数字だが、そんな重量ですら、信じられなかった。
40kgしか扱えない自分がいる一方で、そんな自分の体重の2倍を持ち上げている人がいることが信じられなかった。
ジムの中で、細い自分の体がすごく悲しかったことも覚えている。
同世代の大学生のマッチョを見て、劣等感に打ちひしがれることも何度もあった。
それらは、筋トレをはじめた、2016年の1月だった。
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そこから、時はめぐって、今は2021年の8月末を迎えようとしている。
筋トレをはじめてから、ジムを休会したり、二ヶ月以上の長期で行かなかったことは一回も無かった。
大学の部活の調整の関係や、学業・バイトの追い込み時期の関係で1, 2ヶ月まともにトレーニングでき無かった時期はあったが、その時期が追わればまた当たり前のようにジムにコツコツ通う習慣がついてた。
はじめに入会したオアシス武蔵小杉店は2018年の11月に退会し、エニタイム武蔵中原店に移動した。2020年の夏に武蔵小杉にエニタイムができてからはそこに通い、今では引っ越した関係でエニタイム中目黒青葉台店で筋トレをしている。
ベンチプレスも、80kgでセットを組んだり、スクワットもmax130kgあげることができるようになっていた。
もちろん、そんな重量なんてものはまだまだ初心者レベルだし、それだけ筋トレ歴が長くてその程度かよ、と思われることが多いと思う。
しかし、自分は今の細めの筋肉質な体にそれなりに満足している。
その体も約6年間ジム通いを継続できたことにあると思っている。
自分にとって、コツコツ続けて自分を変えることができた成功体験の一つが、間違いなく筋トレである。
そんな持続可能なゆるい継続の仕方を、筋トレライフを色んな人に広めることができれば、人の役に立てるのではないかと考えている。
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